1. トップページ

Topics

「国際舞台で活躍する外交官と話そう!サミット塾」がスタート

「G7広島サミット」や、外務省の仕事についての理解を深めてもらおうと、外務省と広島サミット県民会議による「サミット塾」がスタートしました。世界を舞台に活躍する外務省員と接し、その仕事内容や国際情勢について触れて頂く機会を提供しています。

初回1月10日の会場となったのは、広島県立安芸南高校です。翌日11日には、広島市立舟入高校でも開催され、広島でのG7サミット開催の意義や、外務省という組織や役割を詳しく学べる充実した時間となりました。

G7広島サミットや外務省の仕事について広く説明 ―広島県立安芸南高校―

広島県立安芸南高校で開催されたサミット塾のようす

広島県立安芸南高校では、G7広島サミット事務局の原琴乃(はら・ことの)総括次長が講師として登壇しました。2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットにも携わった原総括次長は、これまでの外交経験や、数百名にのぼる外務省員が最善を尽くしG7の運営にあたることなどを説明。さらに、外務省の成り立ちから役割、G7サミットの歴史や重要性などを詳しく話しました。

サミット塾に登壇した原琴乃総括次長

原総括次長は、G7では、世界経済や外交安全保障、気候変動やエネルギー、保健などのグローバル課題など、国際社会おいて最も緊急性と重要性のあるアジェンダが議論されると話したうえで、「G7サミットは世界中が注目する外交行事です。広島の魅力を発信する絶好の機会になります。また、サミットを通じて、若い世代の方たちに、社会や世界の課題に目を向けてもらいたいのです。皆さんの柔軟な思考力と想像力、そして行動力をもって、自分たちならどう解決策を出すか考えてほしいと思います」と語りかけました。熱心に耳を傾けていた約400人の生徒たちは、G7が広島で開催される価値に改めて気付いたようです。

安芸南高校、静川陽太(しずかわ・ようた)さん、竹原凛桜(たけはら・りお)さん

講演終了後、2名の生徒が感想を述べてくれました。「G7広島サミットについてはニュースなどで知っていましたが、より詳しく知ることができました」と、2年生の静川陽太(しずかわ・ようた)さん。同じく2年生の竹原凛桜(たけはら・りお)さんは、「G7サミットは、私たちと無関係でないことを知りました。今後、広島の魅力発信はもちろん、自分たちにできることを積極的に行っていきたい」と話してくれました。

安芸南高校、社会科教諭・横山達也(よこやま・たつや)さん

同校の社会科教諭・横山達也(よこやま・たつや)さんは、「国によって、G7サミットについての報道に差異があると聞き驚きました。さまざまな視点で世界を見る必要性を生徒たちに伝えるため、今後、授業の中でもG7サミットについて取り上げたいと思います」と話しました。

広島開催の意義と外務省員を身近に感じる座談会 ―広島市立舟入高校―

広島市立舟入高校で開催された講演のようす

広島市立舟入高校では、G7広島サミット事務局次長補の田中法子(たなか・のりこ)さんが、約640人の生徒を前に、講演を行いました。外務省の歴史や仕事内容はもちろん、広島出身の田中次長補は「原子爆弾が落とされた街で開催するG7サミットは、国際社会の平和を実現するために、とても意義あることです」と伝えました。

講演するG7広島サミット事務局 次長補の田中法子(たなか・のりこ)さん

田中次長補は、外務省員として働くなか、8月6日の原爆の日を知らない人が世界中に多くいることに触れ、「戦争は絶対にあってはならないものです。広島に住む皆さんひとりひとりが、自分の広島ストーリーを持ち、世界に飛び出してほしい」と、強く訴えました。

座談会の田中さんと生徒たち

講演が終わると、田中次長補を囲んでの座談会が開催。集まった13名の生徒たちは、外務省員になったきっかけや、言語の習得方法など、国際交流や外務省の仕事について、さまざまな質問を田中次長補に投げかけていました。

座談会の生徒たち

「外務省に入ってから新たに言語を学ぶ必要がありますか?」との、海外での仕事に興味ある生徒からの質問に、「もちろんです。部署によって特殊言語を扱う場合もあります。習ったことのない言語でも、専門になれば入省して数年で国際会議でも使えるレベルになるよう勉強します」と答えた田中次長補。意欲ある生徒が集まった座談会は、若者たちのエネルギーを感じる時間となりました。

舟入高校校長・柳智子(やなぎ・ともこ)さん

広島市立舟入高校の校長・柳智子(やなぎ・ともこ)さんは、「G7に関連することに加え、外務省の仕事についても教えていただき、キャリア教育のひとつになりました。今回のサミットをきっかけに、生徒たちそれぞれが自分で考えて行動し、社会を変えられる大きな存在であることを認識してもらいたいです。そして世界に広島を発信するような人材に育ってほしいと思います」と語りました。

サミット塾における講演は、広島県内の中学校、高等学校、高等専門学校で、今年3月までに計23校で実施されます。

Share G7公式サイトをシェアする

  1. トップページ