広島とは?
広島県は、北に中国山地、南に瀬戸内海を望む風光明媚な県です。とくに広島県と四国を結ぶ「しまなみ海道」は、絶景のサイクリングロードとして世界的に知られています。瀬戸内海に面した温暖な気候から農業や水産業が盛んに行われる一方、自動車・鉄鋼などの重工業から電子部品など先端産業まで幅広い産業が県内各地で育まれており、世界的企業も数多く輩出しています。
サミットが開催される広島市は、日本の政令指定都市のひとつであり、約120万人が暮らす中国・四国地方最大の都市です。平和都市として世界的に知名度が高いだけでなく、大都市でありながら山・川・海の自然に恵まれた観光地でもあります。コロナ禍前にあたる2018年には広島市だけで約178万人、広島県全体では約275万人の外国人旅行者が訪れました。広島市内には核兵器の悲惨さを伝える原爆ドーム、近郊には中世日本の代表的な建築物である嚴島神社があり、いずれも世界遺産に登録されています。
広島市の歴史は古く、1589年に戦国武将の毛利輝元によって広島城が築城されたことを機に、水運を活かした海沿いの城下町として発展し始めました。
明治維新以降に広島鎮台が設置されると、軍都としての発展を遂げていき、太平洋戦争の激化に伴い、その役割はさらに重要なものとなりました。
このような状況下、1945年8月6日には、一発の原子爆弾によって壊滅的な被害を受けることとなりますが、その後、戦争の惨禍を乗り越えた人々の懸命な努力と国内外からの支援により、めざましい復興を遂げていきます。
